この度、ご縁をいただき、兵庫県芦屋市にて活動されている「芦屋柔道協会」様のロゴデザインを制作させていただきました。
フルリールデザインは、フランス・パリと日本を拠点に活動するデザイン事務所です。 これまでにも、フランスにて日本の魅力を伝える農林水産省関連イベントや、パリに出店する企業様のブランディング・デザインを手がけてまいりました。 “デザインで日本と世界の架け橋に”なることを目標に活動しています。今回、日本が世界に誇るスポーツ・柔道に関するデザインをお任せいただき、大変光栄に思っております。
芦屋柔道協会について

芦屋柔道協会は、昭和23年(1948年)より、兵庫県芦屋市にて柔道の指導を行っている歴史ある団体です。柔道を通して日本の「心」に出会い、礼儀や生き方を次の世代に伝えることを使命として活動されています。
デザインコンセプト


このロゴデザインは、芦屋の山並みと海を象徴的に取り入れています。
- 雄大な山は柔道の礼節と安定感を表現し、堂々とした印象を与えます。
- 一方、波は柔道の激しく力強い動きを象徴し、ダイナミックな要素を加えています。
この山と波を柔道の帯で囲んで結ぶことで、「芦屋柔道協会」の精神を表現しました。帯の円は「芦屋の地で、人々が柔道を通じてつながり、固く結ばれる」ことを意味しています。
ロゴタイプには山と海の色を組み合わせ、中央の「A」に力強さを加えることで、スポーティでエネルギッシュな動きのあるデザインになるようにしています。また、ロゴタイプは単体でも使用できるよう、汎用性の高いデザインに仕上げています。


デザイン制作背景
フランスでは、柔道は子供の習い事として非常に人気があり、今もなお常にトップ3に入るスポーツです。私自身、父が柔道家であったこともあり、子どもたちもエコール・マテルネル(幼稚園)に通っていた頃から自然と柔道を始めました。日本では、芦屋柔道協会に通い、お世話になっています。
フランスでは、柔道の父・嘉納治五郎先生への敬意がとても深く、道場にはそのお写真が飾られていることも多くあります。柔道大会では、アンディ・ウォーホル風の嘉納先生のグッズが販売されていることもあり、柔道が文化としてしっかり根付き、愛されているのを実感してきました。
ヴェルサイユの柔道クラブでは、日本からパリのグランドスラムに出場する選手が子どもたちに稽古をつけてくださるなど、柔道を通して人と人が国を越えてつながる瞬間を、目の前で見ることができました。柔道が持つ力に、何度も心を動かされてきました。
日本の伝統美というと、筆文字や日の丸などの象徴的なイメージが強くありますが、15年間の海外生活を通じて私が感じたのは、世界が本当に美しい・かっこいいと捉える日本らしさとは、「削ぎ落とされた美」「張り詰めた空気感」「言葉にせずとも伝わる思いやり」といった、静かな佇まいに宿る心配りだということです。
今回のロゴ制作では、そうした日本らしさを意識し、バランスから生まれる和の空気感を大切にしながらデザインいたしました。
このデザインを形にするため、実際に芦屋の山や海へ足を運び、自然と対話しながら構想を練りました。海、山、川のすべてが揃ったこの美しい場所で活動される歴史ある柔道協会にふさわしい、芯のあるロゴを目指しました。


今後もフルリールデザインでは、日本文化の本質を大切にしながら、国内外の方々に感動を届けるデザインを目指してまいります。
芦屋柔道協会の皆様、このたびは大切なロゴデザインをお任せくださり、誠にありがとうございました。今後の活動に少しでもお役立ていただければ幸いです。

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